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11時間目 バブル崩壊に巻き込まれないためには?


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孝史の祖父である龍五郎は100年以上に前にバブル経済という言葉を使っていました。そしてバブル経済を統計学的は、急激に上昇したものは必ず急降下して元に戻る、これは自然の道理と説明し、バブル破壊の危機を避けるには頂点の手前で売り抜けることが鉄則だと言い切りました。そもそも何故バブル経済は発生し崩壊するのでしょうか。

バブル経済はかならず崩壊する

「バブルがいつ崩壊するか予測するのは誰にもできない。ただ、過去のバブルは例外なくはじけている」。この名言は、カナダ出身の経済学者で経済界の巨人といわれたジョン・ケネス・ガルブレイスのものです。龍五郎のみならず多くの経済学者がバブルは崩壊すると断言しています。

では、何故バブル経済は発生するのでしょうか。実は発生の理由ははっきりしないことが多くあります。また、何をもってバブル経済と定義するのでしょうか。これも実は明確な定義はありません。それは、バブルは崩壊した後になってはじめてバブルだったと気が付き、原因が分かるからです。しかし、それではバブル経済を避けることはできません。

ただし、バブル経済において、その兆候だけは色々なところで見ることができます。だからこそ私たち投資家は兆候だけは見逃さないようにする注意が必要になります。

歴史的には、日本の1980年代後半に日本の地価を合わせるとアメリカ全土が3個分買えるほどの値段になったことや、同じ時期に日本の大銀行の副頭取が「ジェット機で言うと、1万メートルぐらいまで上がって巡航速度に入り、当分降りない。モスクワまで行くのかロンドンまで行くのかわからないが、雲も見えないし揺れもないし順調にいく」とあまりにも緩みきった発言するなど色々な場面で兆候を確認することができました。

さて、バブル崩壊を理解するに一番有名な17世紀のオランダで発生したチューリップバブルを避けては通れません。チューリップバブルとは、欧州全土の貴族や資産家に広く愛されていたチューリップの価格が一気に高騰し、その後大きく価格が下落したことを言い表しています。

最初は適正だったチューリップの値段が、人気沸騰で徐々に上がっていた中、珍しい色の花を咲かす球根一球で家と交換してもらえる」と言われるようになり一気にバブル街道を突き抜けることになります。家と交換できると知った一般の人々までが、自分の庭で栽培を始めたことで急激に値段が上がってしまいました。

そうなってくると、その値段の高騰を商売にする人々が現れます。その球根を転売する人々です。最盛期には一日に何度も転売されたそうです。

しかしある時にその転売が効かなくなりました。不当な価格高騰で買い手がつかなくなったのです。そこで一気に投資家心理が悪化します。お金を借りてまで投資をしていた投資家は慌てて売却を進めますが、そうなると誰も買ってくれません。最終的には価格はなんと最高値から100分の1まで下落しました。

チューリップの値段も、株式の価格も全て需要と供給で決まります。このチューリップバブルの崩壊も、売り手と買い手がマッチングしない、つまり需要と供給が崩れたからこそ起こったことなのです。

バブル経済の典型的な特徴は、素人が欲にまみれて取引に参加し始めたり、転売が高回転になったり、過剰な借り入れで投資が盛んになったりすることが挙げられます。

このようなバブル経済に巻き込まれない方法は、絶対的な価値を常に計ることです。不動産の価格も、株式の価格も全て価格算定の鉄則が確立されています。その鉄則を常に守ることがバブル経済から自分を守る唯一の方法です。

今日の鉄則!
バブルの最中にはその状況を把握できません。だからこそバブル経済の兆候を見逃さず、絶対価値で価格を算出することが大切です。
→ 最近の株式市場や不動産市場は良い流れです。良い流れの時にも、常に慢心せず本質的な価値を見極めましょう。